コアステップ3 売買損益p.38–39
■ この本の作図ルール(解答編と同じ記号)
解答編に出てくる書き方にそろえてあります。生徒が答え合わせをしたときに、同じ形の図が並びます。
1サッカーボール/切り捨てのある定価
原価の3割6分の利益を見こんだ金額から、1円未満を切り捨てて定価をつけたら5880円。原価は?(原価は整数)
流れ図はいつも通り①→①.36。ちがうのは最後が「=」ではなく「はんい」になること。切り捨てが出たら数直線の帯を描く合図。
- 5880 ÷ 1.36 = 4323.5… / 5881 ÷ 1.36 = 4324.2…
- この間の整数は 4324 だけ
- たしかめ 4324 × 1.36 = 5880.64 → 切り捨てて 5880 ✓
答 4324円
つまずきポイント:5880 ÷ 1.36 = 4323.5… で止めて「4324」と四捨五入するのはたまたま合うだけ。上と下の両方を割るところまでやらせる。
2マフラー/利益と損の差から定価をさがす
定価の2割4分引きで売ると324円の利益、4割1分引きで売ると84円の損。(1)定価 (2)原価 (3)損得なしの割引きは何割引き?
解答編 p.36 問2(利益780円・損失210円 → 定価4500円)とまったく同じ形。矢印を2本に枝分かれさせて、右はしに利益と損を書くのが型。
- ⓪.76 − ⓪.59 = ⓪.17 324 + 84 = 408円 → ① = 408 ÷ 0.17 = 2400円
- 原価 2400 × 0.76 − 324 = 1500円
- 損得なし = 売り値が原価と同じ 1500 ÷ 2400 = 0.625 → 1 − 0.625 = 0.375
答 (1) 2400円 (2) 1500円 (3) 3割7分5厘引き
3扇風機/不良品があるときの定価
1台2400円で400台仕入れ、8%は売れず。残り全部を定価で売ったら全体の利益は仕入れ値の38%。(1)売り上げ (2)定価
この問題の急所は「もとにする量が2つある」こと。38%はお金、8%は台数。線を上下に分けて、混ぜないようにする。
- 仕入れ総額 2400 × 400 = 960000円 → 売り上げ 960000 × 1.38 = 1324800円
- 売れた台数 400 × 0.92 = 368台
- 定価 1324800 ÷ 368 = 3600円
答 (1) 1324800円 (2) 3600円
4シャープペンシル/A店とB店の利益くらべ
仕入れ値1本250円。A店は60本を4割増し、40本を2割4分増しで販売。B店は100本すべて36%増しで販売。利益はどちらが何円多い?
解答編のア・イ方式。合計を出さずに重ねて差だけ見ると、6000+2400の計算をしなくても答えが出ます。板書ではB店を細枠、A店を太枠で描くと重なりが見えます。
- 1本の利益 4割=100円/2割4分=60円/36%=90円
- ア(Aが多い分)60×10 = 600円 イ(Aが少ない分)40×30 = 1200円
- 1200 − 600 = 600円 → B店が多い
答 B店の方が 600円 多い
ふつうに計算するなら:A店 6000+2400=8400円、B店 9000円、差600円。答え合わせ用に両方やらせると図の意味が入ります。
5くつ下/定価と3割引きの2つの売値
1足375円で100足仕入れ、仕入れ値の6割の利益を見こんで定価をつけたら70足売れた。残りは定価の3割引きで完売。利益は?
上の流れ図で売値を2つ先に作ってしまうのがコツ。1.6×0.7=1.12 と続けて書けるのが丸数字方式の強みです。
- 定価 375×1.6 = 600円 / 3割引き 600×0.7 = 420円
- 売り上げ 600×70 + 420×30 = 54600円
- 利益 54600 − 375×100 = 17100円
答 17100円
6ズボン/つるかめ算の面積図(ア・イ・ウ)
50本を定価8000円で売ったが売れ残り、残りは定価の2割6分引きで完売。売り上げ合計360480円。(1)全部定価なら (2)1本あたりの差 (3)値引きで売った本数
解答編 p.37 問5(CDプレーヤー20台)と同じ型。ア+ウ=もし全部高いほうで/ア+イ=実際。引き算で残るウが、いつも答えにつながります。
- 全部定価なら 8000 × 50 = 400000円
- 1本あたりの差 8000 × 0.26 = 2080円(ウのたての長さ)
- ウ = 400000 − 360480 = 39520円 → 39520 ÷ 2080 = 19本
答 (1) 400000円 (2) 2080円 (3) 19本
7ぼうし/3段階の売り方(20点問題)
1個3000円で500個仕入れ、5割の利益で定価。20%しか売れず、定価の□%引きで売ったら残りの60%が売れ、さらに残りを3割引きで完売。利益253200円。□は?
売り方が3段階でも、面積図はそのままア・イ・ウの3つの長方形に増やすだけ。全体の面積(売り上げ)から、分かる2つを引けばイが出ます。
- 個数 500×0.2 = 100個 → 残り400の60% = 240個 → 最後 160個
- 売り上げ合計 1500000 + 253200 = 1753200円
- イ = 1753200 − 4500×100 − 3150×160 = 799200円
- 799200 ÷ 240 = 3330円 → 3330 ÷ 4500 = 0.74 → 26%引き
答 □ = 26
コアステップ2 食塩水p.48–49
■ 食塩水はビーカー図(解答編と同じ書き方)
解答編はすべてこのビーカー図で説明しています。濃さは足し算できないことを、図の「下の段だけは足せない」として体で覚えさせるのが早いです。
32つの食塩水・さとう水を混ぜる
(1) 14%の食塩水150g と 3.5%の食塩水300g (2) 25%のさとう水300g と 41%のさとう水500g
解答編 p.31 準備問題3(3) と同じ並べ方。上の段(食塩)と真ん中の段(全体)だけを足して、下の段(%)は最後にわり算。
答 (1) 7% (2) 35%
てんびんでも:(1) 重さ150:300=1:2 → うでの長さは逆比2:1。14 と 3.5 の間を 2:1 に分ける点が 7%。検算に使えます。
4食塩(さとう)を加える
(1) 7%の食塩水200gに食塩40g (2) 28%のさとう水450gにさとう30g
いちばん多いミスは「全体に足すのを忘れる」。ビーカーを2つ描いて、上の段と真ん中の段の両方が増えることを目で確認させます。
答 (1) 22.5% (2) 32.5%
5混ぜて、さらに水を加える
9%の食塩水120g と 13%の食塩水200g を混ぜ、さらに水を加えたら8%になった。加えた水は?
水を加える問題は「上の段(食塩)だけ動かない」。だから食塩36.8gから全体460gを逆算し、差が加えた水になります。
- 食塩 120×0.09 + 200×0.13 = 10.8 + 26 = 36.8g
- 8%のときの全体 36.8 ÷ 0.08 = 460g
- 加えた水 460 − 320 = 140g
答 140g
6はじめに入っていた水をさがす
水が入った容器に6%の食塩水350gを入れ、さらに食塩11gをとかしたら6.4%になった。はじめの水は?
水は0%の食塩水、食塩は100%の食塩水とみなせば、入れたもの全部をビーカーで並べられます。ここが解答編の考え方の中心です。
- 食塩の合計 0 + 21 + 11 = 32g
- 全体 32 ÷ 0.064 = 500g
- はじめの水 500 − 350 − 11 = 139g
答 139g
7くみ出して、同じ重さの水を入れる
12%の食塩水600gから何gかくみ出し、同じ重さの水を入れると9%になった。くみ出した重さは?
この型は「真ん中の段(全体)が動かない」のが目印。だから上の段の減り18gだけを見れば、くみ出した重さが出ます。
- はじめの食塩 600×0.12 = 72g / あとの食塩 600×0.09 = 54g
- 減った食塩 72 − 54 = 18g
- 18 ÷ 0.12 = 150g
答 150g
8食塩の重さの和が等しい
A:18%が250g、B:7.5%が480g、C:16.2%が□g。(Aの食塩)+(Bの食塩)=(Cの食塩)のとき□は?
見た目は混合と同じ並びですが、足すのは上の段(食塩)だけで、真ん中の段(全体)は足しません。ここが混合との違い。
答 500g
9食塩水ア・イを同じ濃さにする
ア=食塩15g+水105g、イ=食塩24g+水126g。(1)濃いのは? (2)どちらに何gの水を加える? (3)どちらに何gの食塩を加える?
(3)はビーカーの上の段を「水」に書きかえるのがコツ。食塩を入れても水は動かないので、水105gをもとにして 105÷0.84=125g と、□を使わずに逆算できます。
- ア 15÷120=0.125 イ 24÷150=0.16 → 濃いのは イ
- イに水:24 ÷ 0.125 = 192g → 192 − 150 = 42g
- アに食塩:105 ÷ 0.84 = 125g → 食塩20g → 20 − 15 = 5g
答 (1) イ (2) 食塩水イに 42g の水を加える (3) 食塩水アに 5g の食塩を加える
答え一覧
コアステップ3 売買損益 | 1 4324円 |
| 2 (1) 2400円 (2) 1500円 (3) 3割7分5厘引き |
| 3 (1) 1324800円 (2) 3600円 |
| 4 B店の方が600円多い |
| 5 17100円 |
| 6 (1) 400000円 (2) 2080円 (3) 19本 |
| 7 □=26 |
コアステップ2 食塩水 | 3 (1) 7% (2) 35% |
| 4 (1) 22.5% (2) 32.5% |
| 5 140g |
| 6 139g |
| 7 150g |
| 8 500g |
| 9 (1) イ (2) イに水42g (3) アに食塩5g |
図の選び方(板書メモ)
| ①→①.36 の流れ図 | もとにする量が1つで、割合をかけていくとき(問1・3・5)。枝分かれさせれば2つの売り値も比べられる(問2) |
| 面積図+ア・イ・ウ | 売り方が2通り以上あるとき(問4・6・7)。「もし全部が高いほうで」の長方形を先に描くのが型 |
| ビーカー図 | 食塩水すべて。上=食塩/中=全体/下=濃さ。足せるのは上と中だけ |
| 数直線の帯 | 切り捨て・切り上げ・以上以下が出たとき(問1) |
解答編で同じ形が使われている問題
| 本シートの問2 | 解答編 p.36 2(利益780円・損失210円 → 定価4500円)と同じ枝分かれ図 |
| 本シートの問6・7 | 解答編 p.37 5(CDプレーヤー20台)と同じア・イ・ウの面積図 |
| 本シートの食塩水3 | 解答編 p.31 準備問題3(3) と同じ「ビーカー+ビーカー=ビーカー」 |
| 本シートの食塩水5・7 | 解答編 p.34 4(5)(6)(7) と同じ「同じ/変わらない」を矢印の上に書く形 |